卸売 “Caretaker” ワーデン・ジャケット

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「イカれチン↑」OG=ブランド、“Caretaker”ラインから、中厚手の頑丈なコットン生地のジャケットをメディウムに、3ヶ月ほど野外に晒して、自然の褪色加工を施した作品が到着↑サイズ:肩40cm袖丈58cm身幅47cm着丈76cmシルク糸でボタンホールを増設フロントに並ぶ8個のフランスのアンティーク・コロゾボタン。ブラウンからベージュまで白けた生地の上に、太陽で象られたボタンの影が浮かび上がりマス。セージ系の色味のコットン総裏地そのカラーバランスも美しく、首元のみ白いフェードが確認出来マス。フロントを開けた時に、チラリと垣間見える「力ボタン」わビンテージのウッドからガラス、コロゾ、プラスチックまでランダムに。ポケットがやや小さいのが難点デスが、ビンテージのフレンチワークや、US物にも通じる、非常に雰囲気のあるセピアな1着デス。「GETEMOMTS」の人民服をメディウムにした、「共に未来へ(一起向未来)」ジャケットで初めて野外と太陽光での変色加工を思い立ちましたが、元ネタわ、マルセル・デュシャンの変色絵画。彼わ「埃」まで集めて作品化しようとしていたそうで(現代)アートの視覚化と云ふ根元を実に見つめていた逸話のひとつデスね。太陽とわ光であり、我々の恵みそのものでもあるが、その光わまた破壊光線でもある。衣服だけに止まらず、自動車や自転車、そのカバーまで色褪せて朽ち、家の壁や屋根までも破壊していく。文字どおり万物全てを破壊する。我々の肉体も、また茶色く焼かれる。黒くなるまで。しかし、我々の記憶わどうであろうか。記憶にまで太陽の光わ届くのか。また、色調と表れる、ノスタルジックさを語る「セピア」とは一体なんであろうか。かつて、ある男が自らの脳髄を海に漬けたいと文学にしていたが、なるほど、太陽に晒すのも悪くない。セピアとは元来、古代ギリシャで「コウイカ」の意だったらしく、それわ、この色がイカスミから作られていたからだそうだ。白黒写真が退色した後に訪れる、あの色調。知りもしない人の写真にも感じる懐かしさ。あの不思議な感触わ、私の脳髄にひやりと触れるが、いつもどこか温かい。

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